知っておきたい独立後の経理と確定申告の対処法

ITフリーランスの仕事は、システム構築やプログラミングといったIT関係の業務だけではありません。個人事業主である以上、収支について経理事務や税務申告を行うことが必要です。
簿記や会計の知識があれば、こうした業務もさほど難しくないのかもしれませんが、一般的なITフリーランスにとって簡単ではないでしょう。稼ぎの良いフリーランスなら、数十万の報酬を求める税理士に依頼できます。税理士は、確定申告を代行するだけでなく、経営状態を把握し、収支の健全化について助言してくれます。

儲けが少なく、税理士や事務職員を雇う経済的ゆとりのないフリーランスは、経理事務や確定申告を自分で行わなければなりません。これは相当な負担です。
そこで、控除率の高い青色申告を行うフリーランスは、青色申告会に加入して確定申告をサポートしてもらうという選択肢があります。青色申告会は、月額千円から2千円ほどの会費を払えば誰でも利用できます。領収書を全て提出するといった手間はかかるものの、青色申告会を通せば安心して確定申告できるでしょう。

また、会計ソフトを使ってコンピューター処理する方法も採れます。確定申告のオンラインサービスと契約すれば、収支を入力するだけで、税額などを自動計算してくれるのです。カスタマーサービスも充実しており、記入方法でわからない点がある時、メールや電話で相談に乗ってくれます。費用も安く、年間1万円程度で契約できます。
ただし、税務に関する相談は受け付けてくれないため、税務署に聞かなければなりません。また、自分で経理業務をする上で、節税のためにある程度の経費の仕組みと計上の仕方を理解しておくことが大切です。